崇興寺の定例法座では、毎月9日(8・11月を除く)に他寺院様より本願寺派布教使の資格を有する御講師をお招きして法話を聴聞しています。今月は讃嘆舎(さんだんしゃ)から河野法誓師、櫻井光寿師、のお二方にご出講を賜りました。
讃嘆舎とは広島市内を中心とする法話研鑽を目的とした若手僧侶の会で、所属する会員は法話の機会を会に提供し、所属する他の会員はその機会に出講し法話を行います。法話はだいたい一人30~40分で法話終了後には、そこのいる会員で講評をし合います。
全席のご法話は、安芸郡坂町西昭寺住職の河野法誓師にお話しいただきました。
(33歳の私が言うのもおこがましいですが…)とてもお若くお見受けしますが39歳とのこと。とても爽やかなでイケメン、しかも独身だそうです\(゜ロ\)(/ロ゜)/
この度のお話は、正信偈の中の「難中之難無過是」の部分をお取り次してくださいました。本来、私のような凡夫が仏様の教えを喜び信じてくことはとても難しいことであること、そしてその難しさを問題としない本願力の凄さ。河野師のお人柄が伝わる温かいお話で、また表情豊かにお話してくださるので、お同行の皆様頷きながらしっかり聞いておられるように感じました。
法話の冒頭でおっしゃったのですが、河野師が住職を務めてらっしゃる西昭寺様は昨年の西日本豪雨で被災されたそうです。一階部分が土砂で埋まってしまう大規模な被災です。少しずつ復旧作業を進め、土砂は取り除くことができたそうですが、未だに土砂がなくなっただけの状態とのことです。一日も早くお寺が安心して集える場になればと願うばかりです。
河野師のお話の後、休憩をとって後席に櫻井光寿師に話し頂きました。
櫻井師はお写真からも伝わるであろう優しいお人柄が、法話の随所にお見受けしました。とても丁寧に仏様のお話をして下さり、「浄土真宗は『信』を大切にするのですよ」と、信心の話をしてくださいました。お話の中で「行き方が分かれば、生き方が分かる」というとあるお寺の掲示板の言葉を紹介してくださり、「お浄土へは自分の努力で行くのではなく、如来様に連れられて行くのです。そうであるなら、私は今どう生きていくのでしょうか。」と念仏者の生き方に触れられました。私が報謝の生活をさせて頂くことそのものが仏様から賜るご利益なんですね。
法話は「仏法の話」ですが、お経典の解説ではありません。解説をするのであればそれは勉強会ですね。
法話会は、お経典に説かれるお釈迦様の教えを布教使さんが自身を通してお伝えしてくださる場です。とてもわかり易くお話してくださりますから是非お越しいただければ幸いです。私は毎月の法話会が浄土真宗寺院の一番大切な行事だと思っています。いわゆる勧誘的なことも全くありませんし、参加費は無料ですから、お得ですよ~♪
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