崇興寺の定例法座では、毎月9日(8・11月を除く)に他寺院様より本願寺派布教使の資格を有する御講師をお招きして法話を聴聞しています。
今月は府中市西法寺の亀山照枝師にご出講を賜りました。
亀山師は西法寺のご住職で三児の母でもあります。話し始めから、とてもお優しい口調で息子さんの話をニコニコしながら話しておられたので「子煩悩なお母さんなのかな」って、聞きながらほっこりしていました。男女で区別することはないのですが、基本的にお坊さん特に布教使さんは男性が多いので、女性の布教使さんが来られるっていうだけで少し本堂の雰囲気が違うように思いました。お聴聞される方も女性が多いので、女性の目線の話って凄く聞きやすくていいんじゃないかなって改めて思いましたね。
亀山師は阿弥陀如来のご利益である「摂取不捨(せっしゅふしゃ)」を板書され、わかり易くお取次ぎくださいました。親鸞聖人は「摂取」の言葉に左訓をつけておられて、そこには「摂めとる。ひとたびとりて永く捨てぬなり。摂はものの逃ぐるを追はへとるなり。摂はをさめとる、取は迎へとる。」と示されます。『阿弥陀如来は私を掴まえて離さない。そして逃げていく私を追ってきて掴まえて下さる仏様なのだ』という宗祖のお示しを、易しく温かく聞させていただきました。どこまで行っても仏様に背を向けているわが身が知らされる尊いご法縁でした。
法話は「仏法の話」ですが、お経典の解説ではありません。解説をするのであればそれは勉強会ですね。
法話会は、お経典に説かれるお釈迦様の教えを布教使さんが自身を通してお伝えしてくださる場です。とてもわかり易くお話してくださりますから是非お越しいただければ幸いです。私は毎月の法話会が浄土真宗寺院の一番大切な行事だと思っています。いわゆる勧誘的なことも全くありませんし、参加費は無料です。是非一度足を運んでください。来てくださると何より私が喜びます。
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